今どきの本屋さんは、椅子を置いているところが多い。
気になる本を見つけたら、購入をじっくり検討しながら、座り読み…
なんてことも少なくない。
昔から本屋が好きで
時間さえあれば、寄って立ち読みしていた。
記憶の中に鮮明に残っているのは高校時代。
南富山の駅前の一番端っこの方、
今川焼き屋の向かい側に小さな本屋さんがあって、ワタシのお気に入りの場所だった。
図書券だったり現金だったり、とにかく予算は1000円。
当然ハードカバーなんかは見向きもせずに、文庫オンリー。
今月の新作から一つ、前から気になっていたものから一つ。
当時、文庫が1冊340円から380円くらいだった。
2冊選ぶと、700円前後になる感じ。
で、その、例えば720円だけを払えばいいのに、のこりの280円で買えるあと1冊をさがして、値段だけで買うということを繰り返していた。
たいていの場合300円以下はいわゆる名作文学系で、
漱石、鴎外、三島、太宰 などなど。
そういう意味では、全く金額合わせで選ばれたもののほうが、はるかに質が高かったとも思う。
それにしても1000円で随分買えたなぁ。
今は、なんだか、出版されるスピードも速くて…
しかし中味は………?と思うものも少なくない。
再読するとは思わないような薄っぺらな内容で、なのに、値段は倍どころではなく……
だから、時間があれば、昔より熱心に立ち読みに耽ってみたりする。
今日は結局2冊読了してしまった。
迷惑な客ですな…
しかもそれでレビュー書いてるんだから、ますますもってタチが悪い(笑)。
皆様も
立ち読みはほどほどに。