過去日記2015.5.2 ③
京都2日目②
仁王門をくぐり、息子が食いついたのは 随求堂(ずいくどう)。
胎内めぐり なんだそれ?
祀られているのは、全ての願いを叶えてくれるという大随求菩薩さま。
壁に巡らされた数珠をたよりに、菩薩を象徴する梵字(ハラ)が刻まれた随求石を拝むことで、何でも1つだけ願い事が叶えられるそうです。菩薩様のお腹の中に一度戻り、生まれ変わることができるという意味だとか。
一人100円、いってみよう!
靴を脱いで、お堂の階段を下りていきます。
左手の手摺がお数珠になっているから、絶対に離さないでね、と説明されたのも分かる。
ホントに 暗闇。
目はあいてる、瞬きもしてる、瞼が動いてるのを感じる。
なのに何にも見えない。
暗闇って、こんなにも暗いものなの?
感じるのは根源的な恐怖、そして光への渇望。
しばらく進むと、説明されていた随求石が見えた。そこだけ明るくなった石に手を当てて、願い事を。
「善い人間になれますように」 それしか浮かばなかった。
そしてまた暗闇の中を進む。出口の明かりが見えたときは、思わず溜息。知らずに息を止めてたみたい(笑)
そんなに広いお堂ではない。1周せいぜいが2分ほどだったんじゃないかなぁ。でもその長いこと長いこと。
出てきたら、不思議とどこかスッキリした気がする。
こういう戒壇めぐりは全国にいくつかあるらしいけど
一番有名なのは、信濃の善光寺だと思う。むかーし、一度入った記憶がある。
すんごい長時間暗闇を進んだ記憶が…、とネットを調べてみたら、善光寺の戒壇めぐりでも 所要時間は5分ほどらしい。
暗闇では時間の流れ方が違うようです。異次元に入り込んだ感じ?
生まれ変わった。うん、そうかもねぇ。素直に頷ける気がします。