Disce libens.

disce は「学ぶ」。 libens は「喜んで、快く、楽しく」。 もっと豊かなワタシをめざして「ディスケ、リベンス」。

過去日記2009.9.30 形見の本。

 

 

 

親鸞復興』吉本隆明編集する
2009年09月30日06:22友人の友人まで公開
2 view
(ホントは、レビューに書きたいのですが、この本はすでに絶版なのかな?レビュー検索してもでてこないので、日記に書きます。)

この本は、ワタシの母方の祖母の遺品なのです。
葬儀後、色々と片付けをしてる中にいくつかの本がでてきて、周りには誰も興味ある人がおらず、処分されるばかりだったのでもらってきました。

そして…3年超。
なかなか手にとることができなかったのですが、ようやく一読しました。

なにせ…『親鸞復興』ですよ『吉本隆明』ですよ。タイトルを見ても、著者を見ても躊躇してしまうのはワタシだけではないはず…泣き顔

が、しかし、だのに、
予想に反し、実に…面白かったですわーい(嬉しい顔)

講演録の本なので、話し言葉で書かれており、実によみやすい!

浄土真宗の教えが、すこし分かった気がします。
ほんのちょっとねウインク

でね、この本の第二部が「新新宗教は明日を生き延びられるか」として、幸○の科学、統○教会、オ○ム真理教 について話してるんです。
これが実にオモシロイ。

今でこそ、へぇ、で流されちゃうかもしれませんが、何せこれ14年前の本ですよ。多分、批難反論轟々だったろうなぁ。

前書きで「わたしが書いた文章は確かな考え方で公開された文章だから、どこからの転用も全く自由であり、望むところでもある。そしてこのことをもとにしたわたしにたいするデマゴギーの醸成を許さない。わたしはいつもわたしの見解以外を述べたことがない。…」とあります。

かっこいい目がハートぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

てことで
星星星星星 であります。

過去日記2009.9.16 これも読書?。

 

 

 

立ち読み編集する
2009年09月16日01:54友人の友人まで公開
1 view
今どきの本屋さんは、椅子を置いているところが多い。
気になる本を見つけたら、購入をじっくり検討しながら、座り読み…
なんてことも少なくない。

昔から本屋が好きで
時間さえあれば、寄って立ち読みしていた。

記憶の中に鮮明に残っているのは高校時代。
南富山の駅前の一番端っこの方、今川焼き屋の向かい側に小さな本屋さんがあって、ワタシのお気に入りの場所だった。

図書券だったり現金だったり、とにかく予算は1000円。
当然ハードカバーなんかは見向きもせずに、文庫オンリー。
今月の新作から一つ、前から気になっていたものから一つ。
当時、文庫が1冊340円から380円くらいだった。
2冊選ぶと、700円前後になる感じ。
で、その、例えば720円だけを払えばいいのに、のこりの280円で買えるあと1冊をさがして、値段だけで買うということを繰り返していた。
たいていの場合300円以下はいわゆる名作文学系で、漱石、鴎外、三島、太宰 などなど。
そういう意味では、全く金額合わせで選ばれたもののほうが、はるかに質が高かったとも思う。

それにしても1000円で随分買えたなぁ。

今は、なんだか、出版されるスピードも速くて…
しかし中味は………?と思うものも少なくない。
再読するとは思わないような薄っぺらな内容で、なのに、値段は倍どころではなく……

だから、時間があれば、昔より熱心に立ち読みに耽ってみたりする。

今日は結局2冊読了してしまった。
迷惑な客ですな…

しかもそれでレビュー書いてるんだから、ますますもってタチが悪い(笑)。

皆様も
立ち読みはほどほどに。

過去日記2009.9.14 整理。

 

 

とうとう…編集する
2009年09月14日12:22友人の友人まで公開
1 view
今まで

棚上げし、
忘れたふりをし、
意識にいれないようにし、
べつにいいじゃないかと言い聞かせていた
タブーゾーンに手をつけました。

それは、
クローゼットにしまわれたままのスーツや季節の衣類たちの整理。

きっかけは、来月にある結婚式に着るつもりのワンピースをさがそうと思ったから。

改めてクローゼットをみてみたら、その窮屈さが目に余り…
これは、ようやく、思い切るチャンスなのかと、重い腰をあげました。

まぁ、でるわでるわ、我ながら唖然。

例えば。。。

いつつけたシミだかわからないものが浮いたチェックのスーツ。

目の覚めるような深紅のツーピース。

金ボタンでダブルな黄色いジャケット。

20歳の時の急な不幸事で間に合わせに使って以来二度と腕を通さなかったフォーマル。

本体がどこへいったのがわからないダウンジャケットのフード。

大学卒業前の冬に買ったスキーウェアのパンツ(ハイウエストでジョッパーズスタイル)。

使いすぎてグレーに色あせしたブランドものの黒バッグ。

今より10キロ以上痩せていたころのトロピカルでハイレグな水着。

……………泣き顔泣き顔泣き顔

当時4万もはたいて手に入れたジャケットも、今となっては笑えないジョーク。
こんな肩パッドじゃ外に出れない…


いい加減にしろワタシ。
今やらないと、また10年手付かずで溜め込むことになるぞ………

自分を叱咤し、作業。作業。

もちろん、ただやみくもに捨てるのではなく、いろんな確認をしながらの作業なんだけど…


手放すことって、なかなか難しい。

知らず知らずのうちに、握りしめていたものって、こんなに大きかったんだ。


それでも、何かを手放すことで、新しく手にはいるものだってあるはず。

少なくとも、
ある種の爽快感と。
クローゼットの隙間。

閉塞していたところに、新鮮な空気が吹き込んだことは事実です。

古事記に親しむ旅~大和編~1日目③

大神神社をあとにして向かったのは箸墓古墳

我が国最古級の陵墓なのだそうです。

前方後円墳。うーん、空からみてみたい。

f:id:nekoya312:20170912210810j:plain

卑弥呼の墓ではないか、とか、いろんな言い伝えがあるようですが

宮内庁が管理し、大市墓、倭迹迹日百襲姫命やまとととひももそひめのみこと のお墓とされています。

大物主さまの奥さまなのだそうです。

f:id:nekoya312:20170912210938j:plain

 

f:id:nekoya312:20170912210853j:plain

 

御陵参拝は初めてでした。

こちらは、3世紀の成立とされています。

すごいよねー、ざっと1700年以上ですよ。

 

ここを含め、124代の天皇陵ほか、きっちり管理されているんですねー。

-天皇陵-

 

いつか、武蔵野陵にもいってみたいなぁ。

昭和大帝。

「あっそう」をもう一度聞いてみたいなぁ。

 

 

古事記に親しむ旅〜大和編〜1日目②

大神神社さま。

正式参拝の儀を終えて、

拝殿横の廊下から、重要文化財「三ツ鳥居」を見せて頂きました。

(写真はHPからお借りしました)

f:id:nekoya312:20170913144905j:plain

三兄弟で肩を組んだような鳥居。

ご神体の三輪山には3つの磐座があり

上から順に大物主さま、大国主さま、少彦名さまがお祀りされているそうで、その三柱が仲良く肩を組んでいるかのようでした。

 

そのあと参集殿に入れていただき、ご神職が神社の由緒や古事記との係わりをご説明下さいました。本場ゆえかしら、古事記への愛があふれるようなお話でした。

大物主さまのお話は、ねぇ!ちょっとぉ?と声を上げたくなるエピソードが。。。そういうのを、本に書いて大事に伝えてきてるのも またをかし。

 

古くて立派なお社なので、周囲には摂社も見どころも沢山あって、本当ならたっぷり半日がかりでゆっくり観せていただきたいところですが、そうもいかず、一番大きな摂社の狭井(さい)神社だけ、ご案内いただきました。

病気平癒の神社だそうで、薬売りの地富山からの私たちにはぴったりかも。

写真撮り忘れましたが、拝殿左手奥にお水を頂けるところがあります。ものすごく柔らかくって美味しいお水でした。近くだったら汲みにいきたい!

 

そして最後にご神職が案内してくださったのが展望台。

グデグデになりそうになりながら、段をのぼり

視界がひらけると、、、、、奈良の盆地が一望できるのです。

f:id:nekoya312:20170912210612j:plain

見事な天使の梯子

歓迎されているなぁ、と。。。嬉しい気持ちになりました。

 

やまとは 国のまほろ たたなづく 

  青垣 山隠(やまこも)れる やまとしうるはし 

 

倭建命ヤマトタケルノミコトの御歌です。

大和に帰る途中の旅の中で命を落とした倭建命、望郷の歌と伝えられています。

きっとこの風景を、思い描いていらっしゃったのでしょうね。

 

古事記に親しむ旅~大和編~1日目①

7:30にバスが出発し

途中休憩、昼食をとって、14:00頃に到着しました。

 

大神神社。おおみわじんじゃ。

と書いて、みわ、と読ませるのは 他にもあるのでしょうか?

みわ は 三輪 ですね。三輪山三輪そうめん、の みわ。

お山自体をご神体として祀っている有名な神社です。

 

宮司さんから教えていただいたのですが

日本では  神社、といえば 大神神社

      神宮、といえば 伊勢神宮

      大社、といえば 出雲大社

      古墳、といえば、箸墓古墳。 なのだそうです。

 

個人的には、むかーし読んだコレ、

蛇鏡 (文春文庫)

蛇鏡 (文春文庫)

 

三輪山の伝承をモチーフにした小説で、怖いけど面白かったのです。

(え、やだもう、20年も前の小説なんだね)

ハードカバーで持っていたんだけど、誰かに貸したまま、行方不明だなぁ。

そうしてまた買いなおして、我が家の本は増えていくのです、笑。

 

 

遠くからも目立つ、32mもの大鳥居。

 f:id:nekoya312:20170912205148j:plain

そこから徒歩15~20分で、お社の下の二の鳥居に着きます。

 f:id:nekoya312:20170912205338j:plain

思わず、わぁー、と声が上がる。テンションも上がる!

 f:id:nekoya312:20170912205259j:plain

 

手水舎には、ヘビさん。

さすが、大物主さま。

f:id:nekoya312:20170912205542j:plain

 

f:id:nekoya312:20170912205849j:plain

私たちは、宮司さん率いる旅で、正式参拝なので

ぐるりと廊下を回って、拝殿まで進みます。

いつもなら他の観光客さんとおんなじで、

拝殿を奥に眺めながらお賽銭を投げるのですが、今日は違う。

さっきまでダラダラ上り坂を歩いてきて、かなり暑かったのに

中はなぜかひんやりしている。すごく気持ちが良いのです。

 

祓詞を奏上してくださり 修祓(左・右・左、のアレね)

代表者が榊を供え、みんなで二礼二拍手一礼。

そのあと、綺麗な衣装をつけた巫女さんが、鈴を鳴らして下さって。

りんりんと軽やかな鈴の音がまたなんとも良いのです。

拝殿を出、直会のお神酒も頂いて、、、 

これが正式参拝なのね~。。。ありがたや~。。。

 

 

 f:id:nekoya312:20170912210010j:plain

拝殿の中央、真正面の奥にも扉がひらいていまして

ご神体であるお山からの風が吹き下ろすのです、と、、、、

 

手前側の廊下にいた私たちにも風が吹いてきました。

 

それはそれは清浄な、爽やかに涼しい風で、、、

神の息吹、という言葉に、素直に頷けました。

 

忘れがたい風でした。

 

 

 

 

 

    

古事記に親しむ旅~大和編~序

大和国(奈良)に行ってまいりました。素敵な素敵な旅でした。

はぁぁ。しあわせ~。。。

 

ちょっと振り返ってみたいとおもいます。

 

2011.3.11 

あの極限状態での秩序と譲り合いに、世界中が驚嘆したと言います。

とは言え、日本人なら自然な姿。

何をそんなに…と思う気持ちもありました。

「え?そうなの?日本人ってスゴイの?」

そう思われた方も多かったのではないでしょうか、ワタシもそうです。

 

その後、日本を見直そう、の動きが大きくなってきました。

本屋さんでは、日本を称賛する海外の声を紹介した本たちがずらりと並ぶようになりました。歴史本も沢山。古事記日本書紀などを紹介する本も多くなりました。

 

竹田恒泰氏「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」

日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)

日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)

 

これ、ベストセラーになりましたね。

 衝撃的なタイトルで、、、やられました。読みました。泣けてきました。

これ読んで、日本人なら古事記を読まにゃいかんのだ!と思わされました。

 

とは言え、とっかかりがない・・・何やら難しそうだし、、、

と思っていたら、また竹田氏がやってくれました。

古事記完全講義

古事記完全講義

 
現代語古事記: 決定版

現代語古事記: 決定版

 

 青い方は、けっこう真面目に、ていねいに現代語訳されています。

でも、面白いのは断然オレンジです。めっちゃ笑えます。

ゲラゲラ笑いながら、うちらのご先祖さまたちは、こんなことをしてたんか!と思います。

 

そんなこんなで古事記に興味をもったワタシ。

いろいろ見ていたら、地元の神社さんで、古事記を読む会をしてらっしゃるではないですか♡

 へぇぇ~、行きたいなぁ、でも途中から参加だと中途半端だしなぁ・・・

と思っていたら、

月に1回・約3年かけて読む企画が一巡し、2クール目の募集が目に留まりました!

これだ!!

 

ということで、昨年の春から、参加させていただいております。

古事記に親しむ」

 

音読するんです。古事記を。

口が回りません。

長い長い神様の名前、読めません。 (ふりがなふってあっても、笑)

舌を噛みそうになります。

古臭い言い回し、良く分からん単語、いっぱい出てきます。

でも、なんか、楽しいんです。

みんなで声を合わせて、本を読むなんて、何年ぶりのことでしょう。

 

最初はどこで切って読めばいいのかも分からなかったのが

だんだんと見当がつくようになってきて

古文のリズムみたいなものが、自分の中に馴染んできて

語句の解説をしてもらえると、ふんふん、と意味がわかるようになってきて

 

 

そうすると、

1300年も前に書かれたことが、今も息づいていることに

改めてビックリします。

ここに書かれたエピソードから、その場所が、今も同じ名前をもっていたり

その子孫の方々が今も宮司さんとしてお祀りをなさっていたり

しきたりや舞が今も変わらず伝わっていたり

 

素敵じゃないですか?

行ってみたくなりませんか?

 

ということで、企画されたバスツアーに参加してまいりました♡

 

奈良は、中学の修学旅行以来でした。

大仏と奈良公園の鹿 覚えているのはそれだけで。

でも、今回はそこはカスリもしません。笑。

 

一度行ってみたいなぁ、と思いながら、

なかなか自分では尻が上がらなかったところばかりで

めっちゃ楽しみでした。

 

そんでもって、期待以上の、思いもかけない、アメージングな旅でした。

 

~~~続く