桃の節句。
今日は楽しいひなまつり♪でございます。
ひなまつりの定番メニューと言えば、ちらしずしにハマグリのお吸い物。
ワタシは作らないけどね。
だって、その手の季節メニューは給食で出るんだもん。
春から息子も高校生だし、給食がなくなるので、
これからは季節メニューも心掛けるようにいたします。
さて、ワタシ的にはちらしずしより大事なのが、桃!
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古事記より。
いざなぎといざなみが国生みをする中で、最後に火の神を生むときに、大火傷を負っていざなみは亡くなってしまいます。
嘆き悲しんだいざなぎは、どうしてもいざなみを取戻したいと思い、黄泉の国へと赴きます。
一緒に帰ろうといういざなぎに、もう黄泉の食べ物を食べたから帰れないのだといざなみは諭すのですが、それでも言い募るので、黄泉の国の神と相談してくるから待っていてくれ、その間決して私の姿は見てはいけない、と言っていざなみは奥のほうへ行きます。
待てどくらせどもどらないいざなみにしびれをきらし、いざなぎは約束を破って、中に入っていきました。
真っ暗な闇に灯した「ひとつ火」の明かりに何かが見えます。よく見るとそれは腐乱したいざなみのなれのはて。
体にはうじがたかり、ごろごろという気味の悪い音をたてています。8つの雷神を体にまとわせていたのです。
びっくりしたいざなぎは、もと来た道を逃げ帰りました。
腐りかけの恥ずかしい姿を見られたいざなみは、逃げていくいざなぎに向かって、
「見るなと云うたに、なぜ見た!」
と怒り狂い、よもつしこめ(黄泉醜女)という醜悪な女にあとを追わせました。よもつ醜女は、みるみるいざなぎに追いついていきました。
迫りくる醜女に向かって、いざなぎは、髪をくくっていた黒いつる草をほどいて投げつけました。
つる草は地面に落ちると何本ものつるを勢いよく伸ばし、そのつるに沢山のぶどうの実をつけました。
よもつ醜女は追うのをやめて、餓鬼のようにぶどうに食らいつきました。そのすきにいざなぎは逃げました。
しかし醜女たちはぶどうをあっという間に食べつくして、また追ってきます。次は髪に差していた竹櫛を投げつけました。
竹櫛は地面に落ちると、竹の子に変わりました。
よもつ醜女が、がつがつと竹の子を食べている間にまたいざなぎは逃げます。
怒ったいざなみは、八種の雷神と千五百の黄泉軍を新たに増やして追わせました。
いざなぎは十拳釼を抜き、それを後ろ手に振りながら必死で逃げました。そしてようやくあの世とこの世の境にある『黄泉つひら坂』にたどりつきました。
そこには一本の桃の木が生えており、まだしつこく追ってきている軍勢に、その桃の実を三つ取って投げました。
すると不思議なことに黄泉の軍勢たちは皆、桃を嫌ってザーッと逃げ帰りました。
命びろいをしたいざなぎはその桃に向かって、
「お前がわたしを助けたように、この国で苦しい目にあって悩んでいる者がいたら、これからも助けてあげなさい」
と言い、この邪気を払う桃の木に『おほかむづみの命』という 名をさずけられました。
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ということで、
桃は最強の邪気祓い。
だから桃太郎は鬼をやっつける力をもっているのだとか。
で、三月三日、桃の節句。
今日口にする桃は、私たちに溜まった悪しきものを祓ってくれるのです。
知らずに抱え込んでいるストレスとか黒い感情とかも
桃にお願いして綺麗にしていただきましょう。
今日は桃ジュースを飲む日。わが家のお約束です。